PR
PR

いのちの電話 相談深刻化 コロナ苦「自死ほのめかす」内容倍増

 新型コロナウイルスの感染拡大による自粛ムードの長期化や生活不安から、24時間体制で悩みを受け付ける社会福祉法人「北海道いのちの電話」(札幌)への相談が深刻化している。4月以降、新型ウイルス関連の相談は月200件を超過。自死をほのめかす内容も増え、5月は前月の2倍近い32件あった。法人は今後さらに失業や休業が広がり、追い詰められる人が増えるとみて警戒を強める。

 「コロナでうつが悪化した。5階から飛び降りたら死ねるか」「勤め先の工場が閉鎖して転勤の話が出てきた。見捨てられた気持ちになって死にたくなる」「休校中の娘が『学校を辞めたい』と言い出し、心配になって睡眠剤を大量服薬した」「パートで雇い止めになった。この時期に就活は無理。死にたい」

 いずれも同法人が5月に受けた、新型ウイルスに関連する相談の一部だ。

 同法人によると新型ウイルス関連の相談は2月から寄せられ始め、3月は88件、4月は226件と増え、5月は255件。自死をほのめかす相談の内訳も3月はゼロだったが4月は18件、5月は32件になった。

 事態の長期化も大きな影を落とす。同法人によると5月の新型ウイルス関連の相談のうち、精神疾患があるとみられる人は67・5%を占めた。通常の相談よりも40ポイント超高いといい、杉本事務局長は「先行きの見通せない状況が続く事で、もともと疾患があった人をさらに不安にさせ、追い詰めている」とみる。

 同法人は事務所での「3密」を避けるため相談員数を一時、3人から2人に減らしたが、別室を用意するなどして今月6日、3人体制に戻した。さらに毎月10日のみだった全国共通のフリーダイヤルによる相談を、20日から8月末までの毎日午後4~9時も受け付けることにした。

残り:211文字/全文:938文字
全文はログインすると読めます。
ログインには、電子版会員かパスポート(無料)の申し込みが必要です。
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
PR
ページの先頭へ戻る