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<こどもみなぶん>なぜ空気は見えないの? 光がはね返らず通り抜ける

 普段はそこに「ある」のに、気づかない空気。渡島管内七飯町の小学1年生、南沢徳吉(みなみざわ・とくよし)君(6)は「なぜ、空気は見えないの?」と投稿してくれました。

 3年生から習う理科が楽しみな南沢君。空気が何でできているかも知っていて、「酸素とヘリウムが混ざっているから見えないのかな」と予想しています。

 まずは「見える」「見えない」の違いを考えてみましょう。

 夜に部屋の照明を消すと、真っ暗で何も見えなくなりますよね。「見える」ためには光が必要ですが、明るいところでも、空気は見えません。不思議ですね。

 光を研究している北海道大学の笹木敬司(ささき・けいじ)教授(61)に取材しました。「見えないというのは、そのモノが透明で、光をはね返さないという条件が必要です」

 人間の目には、見える光と見えない光があります。目に見える光がモノに当たってはね返り、目に届くと、色になって見えます。

 光の通り抜けるモノは透明に見えます。ただ、透明なモノでもわずかに光がはね返ると、見えることがあります。例えばガラス。透明ですが、自分の顔や風景がかすかに映り、ガラスがあると分かりますよね。

 「透明で光をはね返さないのが、空気です」と笹木さん。空気はほとんどが酸素と窒素でできていて、ヘリウムもほんの少し入っています。どれも透明で光をはね返さず、人間は空気を見ることができません。もし空気が見えると、生活しにくいかもしれませんね。

 でも、空気がちょっと見えることもあります。暑い日の道路やストーブの表面が、モヤモヤと揺らいでいるのを見たことはありませんか。「かげろう」という現象です。笹木さんは「急に温められた部分で光の曲がり方が変わり、その部分だけ、ゆがんで見えるんです」と教えてくれました。

 もうすぐ夏。暑い日に道路を観察すると、空気を見ることができるかもしれませんね。(岩崎志帆)

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