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町中華の人気 時代を超えて

 町中華(まちちゅうか)―。安くておいしく、ボリューム満点の品を、温かく居心地のよい雰囲気の店内で提供する中国料理店だ。大手外食チェーン店が増える中、個人経営が中心の町中華が見直されている。昭和、平成、令和と三つの時代にわたってのれんを守る道内各地の3店を訪ね、魅力を探った。

■旭川北京楼菜館 海の幸ごろり 八宝菜

 創業63年、旭川の北京楼菜館(ぺきんろうさいかん)の「八宝菜」は、ホッキ貝やエビ、イカなど海の幸がごろりと載り、キクラゲ、うずらの卵など12種類の具にあんが絡む。

 2代目の任祖章(にんそしょう)さん(64)が鍋を振る。82あるメニューでも八宝菜は特に人気という。常連の家族客はボリュームたっぷりの八宝菜(1300円)を単品で注文し、大人はお酒を飲みながら味わう。最後にご飯を頼み、中華丼にして締めるという。小さめの八宝菜にご飯やスープを添えるセット(950円)は、定食の定番メニューだ。

 入口脇には食品サンプルが並び、昭和のスタンダードな食堂の風情。任さんは「作った料理でお客さんのおなかをいっぱいにしたいね」と笑顔をのぞかせる。(旭川報道部 高田かすみ)

 北京楼菜館 旭川市7の7。午前11時半~午後3時、午後5時~9時半。月曜定休。禁煙。(電)0166・22・7026

■稚内大王本店 麺にあん これでもか

 稚内名物「チャーメン」。JR稚内駅近くに店を構える大王本店は白菜、シイタケ、イカなど9種の具のあんを、焦げ目の付いた麺にこれでもかとばかりに盛り付ける。埋もれた麺を掘り出すのが大変なほどだ。

 1968年に創業し、のれん分けした店が市内に7軒あったことから「本店」。看板の品はみそラーメンだが、8年ほど前にテレビでチャーメンが紹介され、観光客に人気が高まった。今では一番注文が多い。

 味は醤油(しょうゆ)と塩(各900円)の2種類。くどくなく、酢をかけるとさらにさっぱりした味になる。帰りの特急を遅らせてまでチャーメンを求める観光客もいるという。2代目の佐藤信昭店長(67)は「初代から続く味を守っていきたい」と話す。(稚内支局 伊藤駿)

 大王本店 稚内市中央3の16。午前11時半~午後2時半、午後5時~6時半。水曜定休。禁煙。(電)0162・23・7766

■帯広ぎょうざの笑福 皮もっちり 満鉄の味

 帯広市中心部の「ぎょうざの笑福」は、1954年開店の老舗。本田春行店主(71)の父龍男さんが、南満州鉄道のコックとして働いていた時に覚えた味を持ち帰ったのが始まりだ。

 当初は洋食なども出したが、ギョーザの人気が高まり看板メニューに。「焼餃子(ぎょうざ)」(450円)はもちもちした皮で食べ応え抜群。ほおばるとハクサイやタマネギの甘みが口に広がる。

 妻富子さん(65)と2人で切り盛りする。混雑してくると、自分で冷蔵庫からビールを出し、空き瓶の数も自分で数える客もおり、初めての人もまねするようになるという。春行さんは「子供の頃に食べた味を懐かしんで、大人になっても通ってくれる人が多い。味を守りたい」と力を込める。(帯広報道部 広田まさの)

 ぎょうざの笑福 帯広市西3南10。午後5時~10時。月曜と第3日曜定休。禁煙。(電)0155・25・8540

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