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札幌の飲食店悲痛「出口見えない」 休業要請継続 家賃など負担重く

 新型コロナウイルスの感染拡大による事業者への休業要請について、道は石狩管内は5月末まで継続すると発表した。飲食店での午後7時以降の酒類提供などの自粛要請も5月末まで延長する。ランチ営業やテークアウト、デリバリーなど試行錯誤を重ねる管内の飲食店主からは、「延長に次ぐ延長で、出口がまったく見えない」など悲痛な声が上がっている。

■来店は1日数組

 「札幌などの感染状況を考えれば、自粛要請の延長はしょうがないかもしれない。しかし、家賃など月数百万円単位の固定費の負担が大きく、これ以上長期化すれば限界に達する」。中央区でレストランなど5店舗を展開する「リジョイス」の沢田和則社長(41)は道の方針に理解を示しつつも声を落とした。

 ジンギスカン店を除く4店は、道の要請を受け4月24日までに休業。5月7日から再開予定だったが、国の緊急事態宣言が延長され、通常営業はしていない。従業員の雇用確保などのため、運営店舗の一つ「ワイルドフィンガーズ」(中央区南3西3)では8日からランチ営業を試行しているが、渡辺将太店長(38)は「そもそもススキノ地区の人通りが少なく、来店は1日数組程度。かなり厳しい状況」と説明する。

■「再起不能に」

 JR札幌駅周辺やススキノ地区など飲食店千軒にビールを販売する「ワタショウ」(札幌)は現在の受注は近郊の店舗を中心に普段の1割未満。渡辺伸隆社長(45)は「自粛の長期化によって飲食店の(経営)状況は予想以上に悪化している。このままでは多くの店が再起不能になってしまう」と心配する。

 JR北広島駅前で焼き鳥店「焼鳥キッチン あじと」を営む福田健次さん(57)は「北広島は感染者が多い札幌や千歳で働いている人が多い。休業要請の継続はある程度予想していたし、仕方がないが、正直厳しい」と話した。

 道の要請を受け、夜の営業は午後8時までに短縮し、席数もほぼ半分に減らしている。酒類提供が午後7時までのため、営業終了前に客がいなくなってしまう。福田さんは「きちんと感染対策を取っている店舗には、少しでも営業自粛の緩和を検討してほしい」と訴えた。(柳沢郷介、阿部里子)

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