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小樽の看護学校、実習困難 コロナで自粛、断られたケースも

 新型コロナウイルスの感染拡大で、小樽市内の3看護学校が実施する病院での実習が困難になっている。生徒の健康のため自粛する学校がある一方、受け入れ先の医療機関から断られたケースも。コロナに伴う特例として実習は卒業要件から外れたが、現場経験が浅くなるため、関係者から「教育の質を担保できるのか」と不安の声が出ている。

 看護師の養成学校は一般的に約9カ月間、准看護師は約7カ月間、医療機関や介護施設、保育所などで実習し、患者や利用者を受け持ち日常生活のケアを実践しながら学ぶ。文部科学省はコロナの影響で実習施設の確保が困難な場合、学内演習で知識、技能を習得しても差し支えないとする。

 市立高等看護学院(東雲町)は感染防止のため3年生約30人が今月、市立病院などで予定していた実習を中止した。今後の実習については、状況を見て検討中という。佐藤節子副学院長は「人に触れる仕事なので実習に行かせるのは不安だが、中止にすると現場で学ぶ機会が狭まる」と悩む。

 夜間定時制の小樽看護専門学校(入船4)は3年生39人が予定していた実習を4、5月分は中止に。学生は昼間、准看護師として医療機関に勤めており、実習先で学生が感染源になるリスクを避ける。実習に代えて演習を取り入れたものの、殿川聖一教務主任は「本当は臨床で学ぶのが一番望ましい」とため息をつく。

 市医師会看護高等専修学校(富岡1)は5月の大型連休明け以降、2年生43人が市内の病院で実習を始める予定だった。今月、実習先の病院2カ所から感染防止を理由に「受け入れが難しい」と断られた。佐藤ふみ子副校長は「生徒の安全を考え、状況によっては実習中止の決断を迫られるかもしれない」と話した。

 3校とも現在は休校中。(有田麻子)

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