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無免許少年でも車が買える? 相次ぐ事故 フリマアプリの確認不徹底 専門家は警鐘

 無免許の少年がインターネット取引で買った車を運転して事故を起こすなどのトラブルが道内で問題化している。ネット上で個人間売買を行うフリーマーケット(フリマ)アプリの普及で中古車の売買が増える中、年齢や免許の確認が徹底されていないためだ。関係者は「重大事故につながる」と警鐘を鳴らしている。

 昨年8月、札幌市手稲区の道路の縁石が壊される当て逃げが発生。札幌手稲署は、無免許の少年=当時(17)=が車検切れのワゴン車を運転し、事故を起こしたと特定した。現場は住宅街だったが、幸い巻き込まれた人はいなかった。

 同署は今年2月、道交法違反(無免許運転、当て逃げ)容疑で、少年を書類送検。車をネットのフリマアプリで7万円で購入したという少年は「あと1年で免許が取れたが、待ちきれなかった」と供述した。また同署は、無免許運転の恐れを知りながら車を売ったとして、道交法違反(無免許自動車提供)容疑で、同市北区の会社員の男=同(44)=も書類送検した。

■身分証必要なく

 道内では、ネットで買った車を無免許の少年が運転して事故を起こすなどのトラブルが2018年以降少なくとも4件発生。道警によると18年10月には、無免許の少年=当時(19)=の車が札幌市南区で橋の欄干に衝突。車は同乗の中3男子=同(15)=がフリマアプリで車検切れの車を8万円で買ったものだった。売り主には「20歳です」とうそを言い、事故前に運転もしていた。中学生は「生年月日の登録が任意だったので購入できた」と話したという。

 フリマアプリの中古車取引は急拡大している。環境省によると、取引額は18年に410億円と3年間で約1・5倍に増加。手軽さが理由だが、道警幹部は「十分な身分確認を求められず、誰でも車を購入できてしまう危険性がある」と指摘する。

 アプリ運営会社の多くは、免許の有無や年齢の確認を当事者に委ねている。業界大手のメルカリは、車の取引に年齢制限を設けておらず、「利用者が虚偽の年齢を登録しても、見抜くのは難しい」とする。取引ルール見直しを検討しているものの「免許証提示まで求めると、新規利用のハードルが上がってしまう」と慎重姿勢だ。個人間売買のオークションサイト「ヤフオク」は、18歳未満の車購入を禁止しているが、「年齢の証明までは求めていない」(運営会社・ヤフー)。

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