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札沼線 波乱の歴史 戦争で休止/炭鉱消え「秘境駅」に 廃止区間、地域支えた85年

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月7日の廃止を待たずに、今月17日で列車運行を終えたJR札沼線の北海道医療大学―新十津川間。47・6キロある区間は昭和初期に開通し、戦時中は休止に追い込まれたが、終戦後に復活した。農作物や石炭、新聞と多くの物資も運び、人々の暮らしや経済を支えてきた。廃止区間は札沼線がたどった波乱の歴史を伝えている。

 春を迎え、空知管内新十津川町では農作業が始まっていた。終着駅がある新十津川駅までは田畑に沿うように鉄路が走る。沿線の水稲農家工藤盛雄さん(66)は17日、農作業の手を止め、最寄りの南下徳富(みなみしもとっぷ)駅へ最終列車を見送りに行った。「仕方ないけど寂しいね」。こみ上げる思いをこぼした。高校3年間は通学に使い、町内会で列車を貸し切り、留萌管内増毛町まで海水浴に出かけたこともあった。「思い出がたくさん詰まってる」と目を細めた。

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