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コープさっぽろのウェブ面接を記者が体験

 大学生の就活戦線は空前の「売り手市場」といわれる。労働力不足を背景に企業間の人材争奪戦は過熱気味だ。そんな中、道内流通大手のコープさっぽろが攻めの採用活動を展開している。春だけなく秋にも新卒採用の枠を設けて選考活動を進める。さらにインターネット回線を使ったウェブ面接システムを導入。今春から本格運用を予定し、はからずも新型コロナウイルスの感染拡大で注目を集めている。ウェブ面接とはどんなものなのか。就活生にとって気になるその中身を疑似体験した。

■「上から目線」に注意

 札幌市西区発寒のコープさっぽろ本部。会議室に大型モニターとパソコンが置かれている。面接担当者を務める小濱貴洋人財育成部採用グループ長がモニター画面に映る記者の顔を見ながら「聞こえますか?」と尋ねた。「はい、はっきり聞こえます。画面が揺れてしまって済みません」。スマホを三脚などで固定せず手で持っていたためだ。

 「もう少しスマホを顔の正面に持ってきた方がいいですよ」と小濱さん。普段の癖でのぞき込むような姿勢だと映像が下から煽った感じになり、「上から目線」になってしまうようだ。印象が悪くなるので気をつけたい。カメラの位置は目線の高さか、目線よりやや高めの方がよい。

 面接の途中で他のアプリを開こうとしてスマホをいじっていたら、突然回線が切断されてしまった。「まずい、切れちゃった」。思わず発した言葉が面接担当者に聞こえていたかどうかは分からない。小濱さんは「もし途中で回線が切れてしまった場合、すぐに再接続できれば続行するし、時間がかかるようなら再度予約をしてもらうので安心を」。

■攻めの採用姿勢

 コープさっぽろが導入したのは東京のシステム開発販売会社スタジアムが提供するソフト「インタビューメーカー」。昨年9月に年間契約を結び、この半年間、今春卒業予定の遠隔地の内定者とこのシステムを使ってコミュニケーションを図り、実践運用ができるか試してきた。

 小濱さんは「新型コロナで現在のような状況になる前から準備してきた。実際、これまで出会えなかった地方の学生にも接触できるチャンスが広がった」と攻めの姿勢を強調する。

■大学に専用ブースを

 今回の取材を通じて就活生が知っておくと役立つ注意事項を「ウェブ面接の心得5カ条」にまとめた。ぜひ参考にしてほしい。その5カ条でも触れたが、安定した通信環境や静かな場所を確保するのは意外に大変だ。自分の部屋だと背景の映り込みで私生活がさらされてしまいかねない。

 就活事情に詳しい大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは「大学のキャリアセンターや就職支援課で会議室を活用し、学生が自由に使えるウェブ面接専用ブースを設けてはどうか」と提案する。なるほど、学生にとって大学を使えればありがたいだろう。

 就活におけるウェブ活用の流れは一気に進みそうだ。今後も注目していく。(長谷川賢)

 新型コロナウイルスの感染拡大で企業説明会の中止・延期が相次ぐ中、説明会や面接をウェブに切り替える動きが加速している。そのノウハウを紹介する「ウェブ説明会・面接対策講座」が7日午後1時から、札幌市中央区南1東3の就活カフェ「キャリぷらplus北海道」で開かれる。コープさっぽろの小濱貴洋さんが講師を務める。会場の様子は同時にライブ配信するので自宅での受講も可能。対象は2021年卒の就活生。大学職員や企業関係者も受講できる。無料。申し込みはメールでinfo@sejapan.jp

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