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にぎわいどこへ 新型肺炎 道の外出自粛要請初日 観光地や街中 静かな朝

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鈴木直道知事の緊急事態宣言で外出自粛が呼び掛けられた29日、道内の観光地などは朝から閑散とした。普段はにぎわう休日の街中も客足はまばら。関係者や自宅待機の家族からはため息が漏れた。

 マスク姿の歩行者が目立つ札幌中心部。JR札幌駅付近のパン店は客の減少を見越して通常より製造量を3割減らした。40代の女性従業員は「人通りは普段の3分の1。アルバイトを休ませ正社員で対応している」という。自粛要請は3月1日も続き「売り上げの影響は大きい」と、ぼやいた。

 札幌駅前通地下歩行空間(チカホ)のイベント掲示板は「開催中止」の表示ばかり。雑誌「ビッグイシュー」を販売する村田敏文さん(59)は「楽しい催しが何もない。これじゃ人は来ないよね」と嘆息する。

 普段はにぎわうJR函館駅近くの函館朝市も静かな朝だった。函館カネニ仲通店の西村考平店長(31)は「ただでさえ経営が厳しいのに客がさらに減る。だが感染拡大を抑えることを優先すべきだとも思う」と胸中は複雑だ。東京都から来た専門学校生山本優花さん(20)は「観光地なのにここまで人がいないとは」と驚いた様子。松前漬けを買い、足早に朝市を離れた。

 通常通り午前10時に開店した帯広市の百貨店藤丸も、客足はまばら。竹成仁史営業部長は「今日から店員にマスク着用を義務づけたが、客は少ない」。食品売り場で買い物をした無職丸田繁さん(72)は「外出するなと言われても困る。できることは人混みを避けるくらい」と話した。

 室蘭市の主婦(40)は予定されていた小学生の子ども3人のスキー教室が中止になり、自宅で過ごすという。「子どもたちは残念だろうけど、仕方がない」

 スキー場も苦戦している。札幌国際スキー場(札幌)は通常通りの営業で、密室となるゴンドラは1時間おきに消毒しているが、「ここ2週間の週末と比べ来場者は半分ほど」という。

 仕事に向かう人々の生活は普段通り。午前7時半ごろ札幌市営地下鉄大通駅に着いた車両はスーツ姿の通勤客もおり、空席はわずか。アルバイトに向かう大学生遠藤優さん(20)は「仕事や用事がある人は普通に出歩く」と話した。

 29、1日は札幌市の商業施設サッポロファクトリーの大半の店舗やファミリーレストラン「ガスト」などの道内系列店25店が休業となった。

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