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外出自粛 戸惑う道民 日用品買いだめも

 新型コロナウイルスの感染拡大の対策で、鈴木直道知事が異例とも言える週末の外出自粛要請に踏み切った28日、道民から戸惑いの声が一斉に上がった。量販店では日用品を買い求める人々で混雑したが、店側は「在庫は十分」として冷静な対応を求めている。要請はやむを得ないと諦め顔を見せる人がいる一方、知事の要請の意図を読めずにいる人や、北海道に「危険な場所」とのマイナスイメージがつくのではと懸念するビジネスマンら、不安の訴えは各地で相次いだ。

 「受験が終わり、目いっぱい遊ぼうと思っていたのに」。28日夕方、札幌市中央区のさっぽろ地下街の大型テレビで、外出自粛要請のニュースを見た札幌市中央区の高校生神京士郎さん(17)は、肩を落とした。

 小樽市の昆布専門店「利尻屋みのや」は28日、4店舗で今週末の営業休止を決めた。簑谷和臣社長(50)は「仕方がない。繁忙期の5月連休には例年通り営業ができれば」。

 札幌市豊平区のDCMホーマック西岡店では28日夕、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買い求める人で混雑。トイレットペーパーを購入した同市内の男性会社員(40)は「週末は外出しないことにした。念のために買った」。同店によると「売れ行きは通常の2倍以上」で、急きょ1家族2個までの販売制限を設けたが、29日以降も在庫はあるという。

 釧路市で食品スーパーを経営する上野繁さん(63)の店でも、数日前から買いだめをする客が目立つという。「宣言で買いだめに拍車がかかれば、店はすぐ空っぽになる。落ち着いて行動してほしい」と訴える。

 小樽市の会社員富樫律子さん(60)は「不要不急といっても、どこまでが当てはまるのかよくわからない」と戸惑いを隠さない。室蘭市の会社員古川裕太郎さん(24)は29日に札幌へ行く予定で「外出しないようにと言われても、出る人はいるのでは」と、効果を疑問視した。

 「『北海道から』というだけで、危険な場所から来たと思われてしまう」。JR札幌駅から東京出張に向かう途中だった札幌市西区の会社員石田健祐さん(41)はスマートフォンでニュースを見て、言葉を失った。「商談に支障が出る」と風評被害を懸念する。

 札幌市豊平区の会社員近藤信さん(69)は「外出自粛は騒ぎすぎでは」。せきエチケットなど「市民一人一人が感染症に対する意識を持って協力すれば、終息していくと思う」とし、冷静に対応するつもりだ。

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