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支持率急落 政権への不信感深刻だ

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 共同通信社の今月の世論調査で安倍晋三内閣の支持率は41・0%と、先月から8・3ポイント下落した。

 財務省の決裁文書改ざん発表後の2018年3月に9・4ポイント急落して以来の大幅下落だ。不支持率は9・4ポイント増の46・1%だった。

 「桜を見る会」など政権が抱える疑惑の解明に後ろ向きで、野党議員にやじを飛ばすなど首相の不誠実な国会対応が主因とみられる。

 桜を見る会では首相の説明が不十分との回答が84・5%だった。

 疑惑に頬かむりする姿勢に不信感を募らせている世論を、首相は重く受け止めるべきだ。

 きのうの衆院予算委員会で立憲民主党の辻元清美氏は、公選法違反や政治資金規正法違反が指摘される桜を見る会前日の夕食会に関連し、過去に会場となったホテルへの照会結果を基に追及した。

 辻元氏は、《1》見積書や明細書を主催者に発行しない《2》空欄の領収書の発行《3》参加者個々人から会費形式で代金を受け取る―との対応があるかどうかホテルに尋ねた。

 ホテル側はどれもないと書面で回答した。夕食会にも該当するなら、首相の主張は根底から覆る。

 首相は、ホテル側は自身の事務所には「辻元氏への回答は一般論で、個別案件は含まれていない」と説明していると述べた。従来の主張との矛盾はないとの見解だ。

 だが、その主張を裏付けるためには、同じようにホテル側から文書で回答を得た上で示すべきだとの野党側の要求は拒否した。

 潔白を訴えるなら、ホテルの明細書や領収書も含め証拠となる文書は積極的に出すべきなのに、そうした対応を取らない。

 それどころか首相は「私が述べていることを信用できないなら、そもそも予算委は成立しない」と答弁した。追及逃れのための問題のすり替えだ。首相の説明は行き詰まりが明白ではないか。

 首相は予算委の冒頭、先週の辻元氏の質問終了後に「意味のない質問だ」とやじを飛ばしたことを謝罪した。議会制民主主義を冒涜(ぼうとく)するやじを謝ったのは当然だが、憲政史に残した汚点は拭えない。

 世論調査では、内閣不支持の理由は「首相が信頼できない」が37・1%と他の回答を引き離し最多で、支持の理由で「首相を信頼する」はわずか7・4%だった。

 新型肺炎の感染拡大という危機への対応で重要なのは、政府が情報を隠さずに出しているとの信頼感を国民に持ってもらうことだろう。信頼されない政権の現状は深刻だと言わざるを得ない。

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