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国会論戦始まる またも疑惑に頬かぶり

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 国会は安倍晋三首相の施政方針演説に対する代表質問に入った。

 立憲民主党の枝野幸男代表は冒頭、「政権の体質そのもの」をただすとし、「桜を見る会」、カジノを中心とする統合型リゾート(IR)汚職事件、辞任した元閣僚の「政治とカネ」を取り上げた。

 桜を見る会に関しては「疑惑まみれのまま地位にとどまり続ければ、社会のモラル崩壊が続く」と述べ、退陣を要求した。

 首相は施政方針でこれらの疑惑や不祥事に触れず、きのうの答弁も従来の説明の域を出なかった。

 国民の不信の目を顧みないような態度そのものが1強政権のおごりであり、野党の追及は当然だ。疑惑に頬かぶりしたままでは、政権への信頼回復はほど遠い。

 首相は、元IR担当副大臣の秋元司容疑者逮捕について「誠に遺憾だ。任命した者として事態を重く受け止めている」と答弁した。

 ならば、看板政策が贈収賄容疑の舞台となったことをどう認識しているのかを詳しく語るべきだ。

 河井克行前法相と妻の河井案里参院議員、菅原一秀前経済産業相のカネの問題には「今後とも可能な限り説明を尽くしていかれるものと考えている」と述べた。

 閣僚辞任からの3カ月近く、3氏とも全く説明責任を果たさないままだ。人ごとのような答弁をいつまで続けるつもりなのか。

 説明責任から逃れる態度が露骨だったのが、桜を見る会だ。

 首相後援会の前夜祭を開催したホテルの明細書や、招待者名簿の廃棄記録など、疑惑解明の手がかりとなる資料の提出や開示は、ホテルの営業秘密やセキュリティーなどを理由にできないと言った。

 マルチ商法を行ったと認定されたジャパンライフの元会長を首相枠で招待したとされる問題も、個人情報を盾に説明を拒否した。

 その一方で、自身の事務所では「幅広く参加希望者を募り、推薦を行ってきた」と述べている。

 各界で功績功労のあった人を招くはずの行事を私物化し、招待基準などなきものにしたことが、極めて問題のある人物の招待につながったのではないか。だとすれば罪は重いと言わざるを得ない。

 内閣府は招待者数の内訳を記した資料を野党に示し、首相らの政治家枠が2018年に急増したことが判明した。これまでは「ない」と言っていた資料である。

 この年の自民党総裁選、翌年の統一地方選を控え、政権が自民党の地方議員を大量招待したとの疑いが出ている。追及が必要だ。

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