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雪がない…越冬野菜が凍ってしまう 気をもむ道内農家 春先の水不足も懸念

 記録的な少雪が続く道内で、農業への影響を懸念する声が強まっている。雪の保温効果を見越して土中で越冬させる作物は、本来あるべき雪がなければ、土壌凍結が進み、作物が凍って傷む可能性があるからだ。このまま少雪が続けば、山の雪解け水に頼る春先の水田などで水不足となる影響も心配され、農家は気をもんでいる。

 帯広市の農業小泉裕亮さん(44)は、ナガイモの一部を畑の土中で越冬させ、春に収穫する。帯広は昨冬も雪が少なく、畑の日陰部分のナガイモが凍結し、一部は製品として出荷できなかった。小泉さんは「気温が高いので、今のところ土壌は昨年より深く凍結していないが、雪が少なく心配だ」と話す。市内では土壌の凍結を防ぐため、畑を覆うシートを試験的に導入する農家もあるという。

 一方、十勝管内浦幌町ではすでに土壌凍結が進み、同町の農家松本清史さん(64)は秋まき小麦への影響を懸念する。平年であれば、この時期の土壌凍結は数センチ程度だが、今年は積雪が少ないため、すでに30センチになっているという。松本さんは「春になっても土壌が凍ったままの可能性がある。根が張れず、生育遅れにつながる」と話す。

 函館市内の畑で冬に出荷する「雪の下ダイコン」はダイコンを土に埋めて雪の下で保管し、土から栄養分や水分を吸収して甘みが増す。出荷作業は昨年12月に始まり、3月まで続くが、今年はほとんど雪のない状態が続く。函館市亀田農協は「まだ目立った影響は出ていない」としながらも、「雪がないまま寒波が来て土壌が凍結したら、ダイコンまで凍ってしまい、傷んでしまう」と心配する。

 影響は今春の作付けに及ぶ可能性も。道立総合研究機構中央農試(空知管内長沼町)の担当者は「道内の多くの地域で水田などで山の雪解け水を使う。少雪が続けば、春先の水不足につながりかねない」と指摘する。

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