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【回答者 高森健弁護士】パチンコで借金…自己破産できるか

質問 パチンコにはまってしまい、500万円ほど借金を作ってしまいました。とても返せる額ではないのですが、ギャンブルが原因の借金でも自己破産は可能なのでしょうか。また、仕事でどうしても自動車が必要なのですが、破産して自動車を持ち続けることはできますか。

回答 借金がどうしても返せなくなってしまったような場合、経済的更生を図るために、裁判所に自己破産を申し立てる方法があります。この手続きの中で「免責」が許可されれば、借金がゼロとなり、返済の必要はなくなります。

 さて、借金ができた主な原因が外国為替証拠金取引(FX)のような投機的な取引によるものであったり、パチンコ・競馬といったギャンブルによるものである場合は、原則として免責は許可されないことになっています。これは、ギャンブルなどで借金を重ねておきながら、その借金を簡単にないものとすることは社会的に許されないからです。

 とはいうものの、実際の運用としては、借金の額やギャンブルをしていた期間、現在の生活状況や反省の態度などを考慮し、経済的更生の必要性・可能性があれば免責を認める「裁量免責」が行われています。あなたの場合も、事情次第では免責される可能性もあるでしょう。

 ところで、破産をした場合には、財産をすべて処分しなければならないと思っている人もいますが、そんなことはありません。たとえば、テレビや冷蔵庫といった日常生活に必要なものはそのまま保有できますし、現金や預貯金も一定額以下であれば、自由に管理することが可能です。自動車についても、比較的古いものであったり、査定額が一定額以下のものであれば保持することが可能です(ただし、この一定額の基準は各地の裁判所によって異なっていますので、確認が必要です)。査定額が一定額を超える場合であっても、自動車を保持する必要性を裁判所に十分に説明して、その許可を得れば、持ち続けることが許されます。

 ギャンブルで多額の借金を作ってしまったことは反省しなければなりませんが、自己破産以外にも借金を整理する方法はいくつかありますので、早めに専門家に相談してみましょう。(たかもり・つよし)

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