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3歳児でも分かる

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3歳児に色鉛筆を使って絵を描くところをみせた。次にその子たちに色鉛筆を使ってもらった。その後、色鉛筆の削っていない方で絵を描こうとすると、子供たちはすぐに「ちがうよ」「ダメ!」と指摘してきた。米国の人類学者ジョセフ・ヘンリック氏が著書「文化がヒトを進化させた」(白揚社)で紹介している実験だ▼他者を観察して、自発的にその場のルールを身につけていくのがヒトである。従わなければならない社会的規範も、幼い頃から周りを見て学び、ルールの逸脱に気づけば、正しいと思っている行動を教えようとする。だからこそ他者の目を意識するようになる。ヒトの大きな特徴という▼この人たちは自らの規範を何から学んだのだろうか。10月に閣僚を辞任した菅原一秀前経済産業相と河井克行前法相のことである。辞任後約1カ月間、衆院本会議を欠席している。公職選挙法違反の疑いが指摘された河井氏の妻、案里参院議員も同じだ▼3人とも「説明責任を果たす」としながら、今になっても言い訳すら聞こえてこない。欠席の理由さえ明確にしていない▼辞めてしまえばそれで終わりと思っているのなら、これほど国民をばかにした話はなかろう。永田町周辺を見て学び、ほとぼりが冷めるのを待つのが得策だと判断したか▼幼児でも「ダメ!」と即座に答えられるような約束違反だ。隠れ続けることなど許されない。2019・12・2

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