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北方領土が分かる!

<漂流 日ロ交渉 シンガポール会談から1年>中 消えた首脳宣言構想

 2018年11月の日ロ首脳会談で、日ソ共同宣言を基礎に事実上の2島返還を目指す方針に転換した首相の安倍晋三は、自信を深めていた。野党は一斉に批判したが、官邸が極秘に行った世論調査では、四島返還にこだわらない安倍の路線を半数以上が支持。「選挙の争点に打ち出せば勝てるほどの数字だった」(関係者)。19年1月半ば、訪ロを約1週間後に控えた安倍は「今年が大事だ。スピード感を持って進めていく」と周囲に語った。

 ただ、日ロの亀裂は広がっていた。北方四島を事実上管轄するサハリンでは、州議会が18年11月下旬に平和条約交渉で南クリール(北方領土)の引き渡しを協議対象から除外するようロシア外務省に要請。12月に入ると島の返還に反対する集会も開かれた。19年9月に州知事選を控え、地元世論に神経をとがらせるプーチン政権は…

<2019年11月16日掲載>

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