PR
PR

首里城再建、道民も支える 火災前日に見学の旭川龍谷高でも募金

 火災で正殿など主要施設が焼失した首里城(那覇市)の再建に向けた支援が道内で広がっている。火災前日に首里城を修学旅行で訪れた旭川市の高校生が、募金の準備を始めているほか、沖縄芸能の愛好家が札幌や釧路でチャリティーイベントを企画。有志らは「遠く離れているが、少しでも力になれれば」とエールを送っている。(斉藤千絵、五十嵐俊介)

 旭川龍谷高の2年生約80人は、平和学習を目的とした修学旅行で10月26日から沖縄県を訪れ、火災発生前日の同30日午前、首里城を見学。正殿前で記念撮影も行った。引率した中田伸次校長(63)は「ニュースを見ても信じられず、生徒も大きなショックを受けたと思う」と話す。

 修学旅行から帰った生徒や教諭が「沖縄のために何かできることはないか」と募金を発案した。今月いっぱい、生徒や保護者に協力を呼び掛ける。中田校長は「沖縄の方々が元気を取り戻す助けになれれば」と願う。

 支援の輪は各地に広がる。札幌市の地下街オーロラタウンにある沖縄物産店「札幌わしたショップ」では、首里城火災の翌日、レジ前に募金箱を設置。約30年前に旅行で沖縄を訪れたという同市中央区の会社員片岡太さん(56)は仕事の合間を縫って店を訪れ、「沖縄の人にはもちろん、私たちにとっても大切な城」と千円分の硬貨を入れた。寄付は5日午後までに計50万円超が集まった。募金箱は年内いっぱい設置する。

 同店前では3日、市内で三線の教室を開く小林正樹さん(61)の呼びかけでチャリティーライブが開かれ、沖縄芸能の愛好家約30人が4時間にわたって演奏や演舞を披露し、大勢が足をとめて寄付をした。小林さんは「『ゆいまーる』(助け合いを意味する沖縄の方言)の精神で、この活動を続けたい」と力を込める。

■泡盛同好会が寄付呼び掛け

 沖縄好きの千歳市民らでつくる千歳泡盛同好会は、同市内で8日に開く毎年恒例の「琉球泡盛を楽しむ集い」で急きょ、寄付を募ることを決めた。同会は「戦時中から数々の苦難を乗り越えて来た沖縄を、北海道から支えたい」と強調する。

 釧路市で沖縄民謡の教室を開く丹勝さん(42)は、12月1日の同市内での発表会で寄付を呼び掛ける。会員制交流サイトで告知すると「寄付できる場所は他に無いかと問い合わせがあり、関心の高さを感じる」。年明けには別のチャリティーイベントを開く予定だ。

 沖縄県と那覇市は、ふるさと納税を通じた寄付を募っており、那覇市への寄付金は5日時点で3億4千万円超となった。同市は「北海道を含めて全国から激励を頂き、復旧の力になる」と感謝する。

北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
PR
ページの先頭へ戻る