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五輪マラソン「辞退すべき」「泥棒」札幌市に意見200件 市長に「笑わないで」、市幹部が進言

 2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催が正式決定した1日、札幌市内で報道陣の取材に応じた札幌市の秋元克広市長と鈴木直道知事に笑顔はなかった。「東京で準備してきた方の気持ちを考えると、大変重い決定だ」と口をそろえた2人。急転直下で決まった札幌開催で準備への不安だけでなく、「棚ぼた」を受けた形の札幌市に、批判が相次いでいるためだ。

 「極めて異例。時間がない中で進めないと」。1日に札幌で行われた両自治体幹部による行政懇談会(道市懇)。秋元市長が鈴木知事にこう切り出すと、知事は「大会成功に向け、緊密に連携したい」と応じた。

 本番まで9カ月。コース設定や警備、イベントとの調整や経費の負担など、課題は山ほどある。道市懇で知事と市長は、道と市が連携し、五輪への体制を強化することで一致したが、道側は「道財政は厳しく、負担は抑えたい」のが本音。市が、道の支援をどこまで受けられるかは不透明だ。

 道市懇後の報道陣への対応で、道と市が最も気にしたのが、知事と市長の表情と、東京都への配慮をにじませるコメントだ。

 「カメラの前で笑わないでくださいね」。道市懇直前、市幹部は秋元市長にこう進言。知事と市長は終始、報道陣の前で笑顔を見せなかった。非公開の道市懇でも、市長は知事に「都民の気持ちを大切にする取り組みをしたい」と切り出し、知事も「私も元東京都職員。努力した都民の思いを受け止めたい」と応じた。

 背景は、国際オリンピック委員会(IOC)のトップダウンで、マラソンと競歩を逃した東京への世論の同情だ。市によると、IOCによる札幌開催案が報道された10月17日以降、市広報部には、電話やメールなどで延べ約200件の意見が寄せられている。7割は札幌開催に反対で「札幌は辞退すべきだ」「札幌は泥棒」などがあるという。

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