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<金曜カフェ>GLAY・TERUさん デビュー25周年 企画続々 自分たち表す「デモクラシー」

 函館出身の4人組ロックバンド「GLAY(グレイ)」がデビュー25周年を迎え、記念企画を次々と繰り出している。6、7月のホールツアーに続き、今月2日には15枚目となるアルバムをリリース。11月からは札幌、函館を含む全国10カ所のアリーナツアーも始まる。ボーカルのTERUに聞いた。(久才秀樹)

 25周年の今年は「デモクラシー(民主主義)」をテーマとして、アルバム発売やツアーなど七つの公約を掲げた。どんなときも4人で意見を出しあって決めてきたというGLAY。「メンバー間のかかわり方が、まさに“民主主義”だった。これこそ自分たちを表す言葉だと思い、25周年をスタートさせた」と言う。

 さらにファンが希望する公約も募集、その一つが7月に行われた千歳での無料ライブだった。当日まで開催場所を発表しなかったが、1万2千人が駆けつけた。けが人が出ないか、どのくらい人が集まるのかなど不安の方が強かったが、「ステージに立ったら、『お帰り』という声が聞こえ、すごくうれしかった。こんなに集まってくれたんだって。急きょ予定よりも曲数を増やして歌った」と振り返る。

 新アルバムのタイトルは「NO DEMOCRACY(ノー・デモクラシー)」。TAKUROから「言葉を大事にしたアルバムにしたい」と告げられた。「家族や友だちへ、普段はなかなか言えない思いを歌詞にする。シリアスな言葉も使って。50歳を前にした今の自分たちが伝えられる言葉を詰め込んだアルバムになった」と評する。タイトルには「NO」がつく。「僕たちは民主的に活動しているけど、周りを眺めたときに(民主主義の)理想には近づけていない現状がある。そんな不満もアルバムの中に収めている」

 収録14曲のうち「COLORS」「はじまりのうた」の2曲はTERUが作詞作曲を担当した。「COLORS」は、父親へのメッセージを盛り込んだ。父親と息子をテーマにした映画(ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん)の主題歌にもなった。ほとんど会話のなかった父親から、デビューした時に「おめでとう」と言われた。「その一言がうれしくて。普段しゃべらない父親だけど、ちゃんと俺たちのことを見てくれたんだって。今の僕にしか書けない曲になった」と自負する。

 「はじまりのうた」は、昨年、函館に完成した自身のスタジオで初収録した曲。「普段のレコーディングは東京で、たまに気分を変えて海外に行ったり。でも、そんなことでいいのかなと思い始めた。どこで歌うのが楽しかったのかを考えたとき、やはり函館だった。これからは、ここでつくった作品を届けていきたい」と説明する。坂道、鐘の音―歌詞には函館の情景が描かれる。「函館からまた始めるという思いがあった。聞いた瞬間に函館の香りが感じられる曲になっていたらいいな」と期待する。

 常に新しいことにチャレンジするのもGLAYの魅力。11月からのツアーは映画仕立てにする計画。「GLAY殺人事件のようなストーリーを映像にして流す。音楽とともに演出も楽しんでもらう。大根役者の4人だけど、ファンのみなさんにも楽しんでもらえるライブにしたい」と意気込む。

 四半世紀の活動が過ぎ、新しい元号にもなった。平成のビッグバンドはどこに向かうのか。「最終的な目標はGLAYを続けていくこと。これは4人共通の認識。その目標のため、それぞれが考えて活動している。70歳になってもGLAYをやっていられたらいいなと思う」


 アリーナツアーは、11月30日(土)、12月1日(日)が札幌・北海きたえーる。1月10日(金)、11日(土)が函館アリーナ。詳しくは公式ホームページ(https://www.glay.co.jp/live/)。

<略歴>テル 1971年、函館生まれ。高校時代にTAKURO(ギター)に誘われ、GLAYを結成。当初はドラムだったが後にボーカルを務める。高校卒業と同時に上京。94年、メジャーデビュー。メンバーは、ほかにHISASHI(ギター)、JIRO(ベース)。

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