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地域ブランドGI登録 「今金男しゃく」脚光 厳しい品質管理 評価高く

 【今金】檜山管内今金町とせたな町で生産されるジャガイモ「今金男しゃく」が9月に農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」に登録された背景には、栽培や選果を通じて厳しく品質管理し、差別化を徹底してきた地域ブランドづくりへのこだわりがあった。GI登録は道内では「夕張メロン」「十勝川西長いも」に続いて3件目。今金町農協が販路拡大のため加工品開発に着手するなど注目度も高まっている。

 今金町内でジャガイモの作付けが始まったのは1891年(明治24年)。1953年からは「昼夜の寒暖差がある気候に適している」として品種を男しゃくに限定した。この寒暖差で、でんぷん含有率が13・5%以上と高く、甘くほくほくした食感になるのが特徴だ。

 今金町の郷土料理店「八千よ」の大倉寮一会長(69)は「粘りがあり、食べ応えがある。50年前、東京でコックをしていたが、当時から今金のジャガイモは評判だった」と語る。

 町内の約60戸、約250ヘクタールで作付けしており、今金町農協の菅原義高営農部販売課長は「でんぷん含有率が一定になるまで収穫しないというのは、ジャガイモが枯れるリスクもあり農家にとって勇気がいる」と強調する。

 GI制度は、農水省が気候や風土など生産地の特性が品質に結びついた特産品を登録する制度で、知的財産として保護されニセモノなどの不正表示を排除できる。生産実績がおおむね25年以上で食味に独自の特徴があることなどが条件だ。

 登録にあたり、徹底した栽培管理も評価された。種イモの元となる「原原種」は後志管内真狩村と胆振管内安平町の2カ所の種苗管理センターで管理。種イモは専門の農家が作り、食用イモ農家と分けることで両方が交じらないようにしている。また、病害虫を防ぐため、同じ畑では3年おいて作付けする。

 選果も3段階で丁寧に行っている。まず手作業で選別後、光センサーで内部の空洞を見極め、さらに自動で選別。箱詰め後ももう一度、人の目と手で規格に合わないものを取り除く。

 GI登録で脚光を浴びた形だが、スナック菓子メーカーの湖池屋(東京)は2015年から今金男しゃくを使ったポテトチップスを限定販売。年々人気が高まり、今年も9月中旬にインターネットで予約を始めたところ、1カ月で受注が昨年の2倍に達した。

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