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即位礼正殿の儀 陛下にゆかり、道南各地で慶祝行事 「神道の装い」に疑問の声も

 天皇陛下の「即位礼正殿の儀」が行われた22日、函館市内では神社などによる奉祝の行事が行われ、陛下にゆかりのある市民からは即位を祝う声が上がった。一方、月曜の祝日を含む3連休だった平成の代替わり時と異なり、一連の皇室行事に反対する集会が開かれないなどの変化も見られ、市街地は普段の休日と変わらない表情を見せた。

 函館八幡宮(函館市谷地頭町)は午前10時から、本殿で即位の礼に合わせた神事を行った。氏子や企業関係者を中心に45人が参列し、天皇の即位を祝った。

 神事では宮司が参列者をおはらいで清めた後、祝詞を上げ、みこが神楽「豊栄の舞」を披露した。参列者は神前に玉串を奉納し、「天皇陛下、万歳」と声を上げて万歳三唱をした。

 参列した函館八幡宮奉賛会の藤井方雄会長(76)は「天皇陛下の即位を国民全体でお祝いしたい。令和を迎え10月に台風の被害もあったが、これからの時代は災害が少ないよう祈っている」と感慨深げに語った。

 天皇陛下にゆかりのある人は万感の思いで見守った。皇太子時代の1989年、第44回国民体育大会(はまなす国体)の夏季大会の開会式で函館を訪問。同席した函館水泳協会元会長の小笠原孝さん(89)は「象徴天皇としても身近で親しみやすい人柄で国民に寄り添ってほしい」と期待した。

 90年に行われた即位の礼で市内で複数開かれた反対派の集会は今回は開かれなかった。信教の自由を守る函館・道南キリスト者連絡会の共同代表の柴田もゆる牧師(66)は「儀式が神道の装いで行われ、信教の自由の観点で懸念を感じる。国民の上に天皇が君臨しているような構図は象徴天皇や国民主権にそぐわないのでは」と違和感を表した。

 また、共産党の三国武治函館地区委員長は「公費は即位の礼より台風被害に遭った地域の復興費に充てるべきだ」と疑問を呈した。

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