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釧路の情景、全国に 作家・原田康子さん没後10年 感じた「物語の力」 桜木紫乃さんに聞く

 釧路市ゆかりの作家原田康子さん(1928~2009年)が亡くなってから20日で10年を迎える。ベストセラー「挽歌(ばんか)」をはじめとする作品で釧路の名を全国に広めた。釧路市出身の直木賞作家桜木紫乃さん(54)のインタビューとともに原田さんの足跡を振り返る。(今井裕紀)

 桜木紫乃さんは原田さんの影響を受けた1人。北海道新聞のインタビューに答えた桜木さんは釧路を舞台にした原田作品に初めて触れた印象や原田さんへの思いを語った。

 ――原田さんの「挽歌」は桜木さんに大きな影響を与えたそうですね。

 「初めて読んだのは14歳なんで、男女の機微とか全然分かりません。でも幣舞橋とか出世坂とか自分の知っている景色を活字で読むという初めての体験でした。私も夢見がちな人だったと思うんですけど、街でそれっぽい年代の女の人とすれ違うとみんなヒロインに見えました。物語の力ってそういうものなのかな」

 ――原田さんと同じ「北海文学」で活動されました。

 「原田さんの背中が大きすぎて。意識するとかいう感じじゃありません。(北海文学主宰の)鳥居(省三)先生に北海文学に入りなさいと言われた時は『きゃー、やったー!』みたいな感じでした。原田さんが挽歌を連載した北海文学に自分が書いたものを載せてもらった時は跳び上がるほどうれしかったですね」

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