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北海道ワイン地下水減少 タンク冷却、地ビール原料に使用 高速道トンネル建設原因?

 道内最大のワインメーカー「北海道ワイン」(小樽)が敷地内の井戸からくみ上げ、ワイン醸造タンクの冷却や地ビールの原料に使う地下水が2013年秋ごろから減少し、製品の品質維持が困難になる恐れがあるとして対策を迫られている。地下水の減少が始まったのは、工場近くを通る高速道路のトンネル建設着工時期と重なり、同社は工事の影響とみて東日本高速道路(ネクスコ東日本)北海道支社と協議を重ねるが、ネクスコ側は具体的な対策を提案せず、話し合いは平行線をたどっている。

 北海道ワインは小樽市朝里川温泉1の毛無山中腹の標高310メートルに1974年に工場を建設。79年からワインの発酵・貯蔵タンクの冷却に地下水を使ってきた。97年以降は地ビールや発泡酒などの原料水としても利用。ブドウを収穫し発酵させる時期には1日平均600~700トンを取水したが、水位は標高260~280メートルで安定していた。

 一方、ネクスコ東日本は2018年に開通した北海道横断自動車道の小樽―余市間(23・4キロ)の工事の一環で井戸から390メートル離れた山中で13年9月に第2天神トンネル(延長2872メートル)の掘削工事を開始、約3年かけて貫通させた。

 北海道ワインによると、工事開始直後から井戸水の水位が下がり始め、18年には最大約40メートル低下。同社はこの間、ポンプの位置を低くしたり、工場で使う水を節約したりして対応した。ネクスコも代わりの水源の調査をしたが、芳しい結果は得られなかったという。

 このため、北海道ワインは「地下水が足りなくなる恐れがある」(高島正樹専務)として、1日最低250トン必要なタンク冷却水の一部を水道水に転換することを決め、今月下旬から約12キロ離れた市の給水設備から水を運ぶためのタンクローリー車2台を購入。来年には自前で上水道設備も新設する。地ビール製造向けに市外から天然水の購入も検討中で関連の設備投資額は3億円に上る見通しだ。

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