PR
PR

ブラックアウトで損害、ホテルが北電提訴 過失の立証焦点

[PR]

 オホーツク管内斜里町の知床第一ホテルが北海道電力に損害賠償を求めた訴訟は、胆振東部地震に伴う全域停電(ブラックアウト)で生じた企業の損失に対し、北電が法的責任を負うかが焦点となる。ホテル側の請求が認められれば、他の企業から同様の提訴が相次ぐ可能性があるが、北電に過失があったとの立証が必要で、初の司法判断が注目される。

 ホテル側は訴状で、北電の電力供給が苫東厚真火力発電所(胆振管内厚真町)に集中していたことを問題視した。その上で、電源の分散など自然災害のリスクを想定した対策が必要だったと主張した。

 損害賠償の問題に詳しい早稲田大法学部の大塚直教授(民法)は「電力会社には、停電を防ぐ重い義務がある」と指摘した。一方で電源の一極集中の是非を問う訴訟は前例がなく、過失の有無を判断するには、北電が胆振東部地震をどこまで予測できたかや発電所の配置の適切さなど、専門的で幅広い議論が必要という。ホテル側が北電の過失を立証するには高いハードルがあると言える。

 それでも提訴に踏み切ったのは、北電の姿勢に疑問があるからだ。ホテル側は訴状で、発生から1年が過ぎた今も「十分な防止措置を講じてきたのか、本当に不可避だったのか、十分な説明がない」と訴えた。

残り:128文字/全文:650文字
全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
PR
ページの先頭へ戻る