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万全の準備整え来季を<えのきど いちろう>

 栗山英樹監督の続投が正式に決まった。球団側の慰留を受け入れ、辞任の意向を翻した格好だ。7月末には首位ソフトバンクに0.5差まで詰め寄りながら、そこから大失速、5位低迷でシーズンを終えたのは不面目と言うほかない。これは是が非でも来季きっちりやり返してもらいたい。

 まぁ、今季はケガにたたられたシーズンだった。特に先発は開幕投手を務めた上沢直之が左膝蓋(しつがい)骨骨折でシーズンアウト、また故障明けのマルティネスもとうとう復帰かなわずだった。3本柱の2本が欠けたらそりゃ苦しい。オープナー、ショートスターターと小刻みな継投策を多用したが、リリーフに過大な負担が生じ、それも失速の一因となった。

 栗山監督続投の一報に、上沢はこうコメントしている。

 「ニュースで辞めるみたいな話がいろいろ出てたじゃないですか。今年、もしそうなったら僕のせいかなと。けっこう責任を感じるところもあったと思う」「何とか今年の分も貢献したい。お世話になっている。僕が直接、貢献して優勝した年もない。何とか力になって、優勝したい」

 開幕投手を託された責任はそれだけ重いというわけだ。僕は上沢の言葉を頼もしく思う。最多勝のタイトルを獲得した有原航平とエースの座をかけて、ハイレベルな戦いを繰り広げてくれるんじゃないか。そこにマルティネスの復活が加われば、だいぶ計算が立つ。さすがに今年のような苦しいやりくりはなさそうに思える。

 打つほうでは、移籍したレアードの穴をカバーしてくれるんじゃないかと期待された清宮幸太郎、王柏融が戦線離脱した。残った打者も不振をかこつ時期が長く、8月は1点取るのにきゅうきゅうとしていた。

 夏場は本来、「打って勝つ」時期だ。投手がバテてくるから打てるチームが圧倒的に有利になる。8月のファイターズの失速、西武の追い上げには理由があるのだ。

 僕はレアード移籍の手当てが足りなかったかなぁと感じている。危機管理だ。もちろんレアード慰留も考えたかった。金銭面で折り合わなければ新外国人獲得もあり得た。何か手の打ちようがあった気がしている。8月は長打を打てるバッターが本当に足りなかった。

 栗山監督は来季で9年目、大沢啓二氏を抜いて連続在任年数の球団史トップに躍り出る。恥ずかしい戦いはできない。補強を含め、万全の準備を整えたい。(えのきど いちろう・コラムニスト)

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