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サンマよ、祈る浜 道東沖不漁 冷凍在庫ピンチ/祭り影響懸念

 【根室】道東沖サンマ棒受け網漁の解禁から10日で1カ月がたった。9年連続水揚げ日本一の花咲港(根室市)の水揚げ量は前年同期の約2割にとどまり、記録的な不漁になっている。千キロ沖の公海まで行かないと魚群が見つからず、水揚げ回数も増やせない異例の事態だ。魚体は細いが、品薄から浜値は高めで推移。今後も漁模様が上向かなければ、加工業者の経営や根室さんま祭りの開催に影響が出る恐れもある。

 10日、5隻が58トンを水揚げした花咲港。毎年9月は数百トンから千トン規模の水揚げが連日のように続くが、今年は活気がない。厚岸漁協所属の第68栄久丸(199トン)の甲板員沢口嘉徳さん(54)は「公海に行っても魚群がない。今後盛り返せないと困る」と嘆いた。

■漁場まで2日半

 漁業情報サービスセンターなどによると、10日現在の花咲港の水揚げ量は約1700トンで前年同期の約2割。例年の漁期序盤は千島列島沖に主漁場が形成されるが、今年は9月に入っても花咲港から千キロ以上東の北太平洋公海で操業している。漁場まで2日半から3日かかり操業効率が悪い。

 魚体の大きさは110~120グラムが中心で昨年より一回り小さい。加工業者でつくる根室水産協会の高岡義久会長は「魚体は小さいが価格は高いので、ほとんどが鮮魚として流通し、加工用に回す魚がない。このままでは来年分の原料が足りなくなる」と心配する。

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