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暑かった8月の十勝 でも…今夏は激減セミの声 7月低温で羽化できず?

 十勝管内で今夏、セミの鳴き声があまり聞かれなかった。森や林のセミの「大合唱」は夏の風物詩で、住民は「いつもならうるさいくらい鳴くのに」と首をひねる。専門家は「7月上、中旬の気温が低く、羽化に影響を与えたのではないか」と推測している。

 「今年は全然、セミの鳴き声が聞こえなかった」。清水町の畑作農家二ツ山信一さん(71)は不思議がる。家の前にはシラカバやイチイ、マツ類の防風林があり、例年は7月下旬からお盆ごろまで、セミの「大合唱」が続くという。

 知人の農家に聞いても「鳴いていない」との答え。8月には最高気温が35度を超える猛暑日もあったが、森に囲まれた近所の神社や墓地でもセミの鳴き声を耳にせず、二ツ山さんは「こんな年は珍しい」と言う。

 管内にはエゾハルゼミ、コエゾゼミ、エゾゼミ、エゾチッチゼミの4種類が生息し、森林が主な生息地。真夏に良く聞く鳴き声はエゾゼミとコエゾゼミだ。

 帯広の森の拠点施設・はぐくーむは自然学習の一環として、毎年6月に大空小の3年生と一緒にエゾハルゼミの抜け殻を集める調査を実施している。約100平方メートルのトドマツ林で今年、回収した抜け殻は208個で2016年の調査開始以来最少。昨年の半分以下、2年前の5分の1だった。

 同施設スタッフの佐藤航さんは「確かに今年はセミの鳴き声が聞こえなかった」とし、猛暑日となった5月下旬の天気を挙げ「暑さに耐えきれなかったのでは」と推測。ただ、エゾハルゼミは初夏に鳴く春ゼミで、夏ゼミのエゾゼミ、コエゾゼミが少ない理由については分からないという。

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