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「男爵イモ」生みの親・川田龍吉の音楽劇 七飯と宮城で来年公演 稽古に熱

 【七飯】男爵イモの生みの親として知られる函館の実業家川田龍吉(りょうきち)男爵(1856~1951年)を題材にした創作音楽劇「Ryo(リオ)~男爵いもの父・川田龍吉外伝~」が、来年1月に七飯町、2月に宮城県大崎市で上演される。道外公演は初めてで、今月10、11日には、仙台が活動拠点の俳優で川田男爵役の飯沼由和さん(38)らが町内に集まって、稽古が行われた。

 川田男爵は現在の高知県出身で、七飯の農場でジャガイモの試験栽培を行うなど、北海道農業の近代化に力を注いだことで知られている。音楽劇は「七飯男爵太鼓創作会」(高橋理沙会長)が主体となり、2016年と18年に町内など道南で5公演を上演してきた。川田男爵が英国留学時代に知り合った恋人ジニーの語りによって物語が進んでいく。

 町内の大中山コモンで行われた稽古には、飯沼さんのほか、同音楽劇のオリジナル楽曲を提供した宮城県在住の作家・作曲家佐藤三昭さん(51)、音楽を担当する地元道南の「和聲(せい)アンサンブル・リオ」のメンバーの計9人が集結。芸術監督を務め、指揮と演出を担う佐藤さんが指導する中、出演者は真剣な表情で、女声合唱、しの笛、フルート、和太鼓による音楽と演技を合わせていた。

 主役の川田男爵を初めて演じる飯沼さんは「地域に根差した方を演劇で後世に伝えていくことに意義があるのでは」と役づくりに意欲。佐藤さんは七飯と米どころの大崎市がともに農業の地であることにも触れ、「本当の豊かさを私たちがもう一度考えるきっかけにしたい」と公演への意気込みを語った。(石井久恵)

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