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遠軽特産アスパラ「にょっきーず」 立茎栽培に挑戦20年

 【遠軽】春に収穫した後、夏にもう一度収穫するアスパラガスの「立茎(りっけい)栽培」が町内で始まってから20年目を迎えた。町内で生産するアスパラガス「遠軽にょっきーず」は、春採り、夏採りとも市場で人気で、にょっきーずを使った加工品も。「地域の支えがなければ、ここまで生産を続けることはできなかった」と「町立茎アスパラ生産組合」の岡村貴幸組合長。地元が一体となってブランド化を進めるにょっきーずの魅力に迫った。

■「二期作」確立、町が助成制度

 6月下旬、町瀬戸瀬でアスパラガス農園を営む岡村さんのビニールハウス。岡村さんは、うっそうと茂るアスパラガスの林の根元から伸びた夏採りものの生育状況を確認していた。「もっと大きく太くなるよ。収穫する時のことを考えると楽しいね」。作付面積はビニールハウス12棟の7千平方メートル。4、5月に春採りを出荷し、休む間もなく、7月中旬には夏採りの出荷が本格化する。

 立茎栽培は春に収穫したアスパラガスの芽を一部残し、高さ約1・5メートルまで育てて栄養分を蓄えさせるのが第1段階。ハウス内が青々としたアスパラガスの木でいっぱいになる6月末には、その根元から新芽が伸び、夏に再び収穫できる。

 町内のアスパラガス生産は、酪農家などが副業で露地栽培していたのが始まり。しかし、酪農の規模拡大やアスパラガスの病気の流行などが影響し、80年代後半には作付けが急減した。

 回復するきっかけとなったのが、90年代後半の立茎栽培の技術向上だ。2000年に岡村さんら町内の農家2戸が「立茎アスパラ研究会」を設立。町もビニールハウスの設営など初期費用の助成制度を設けて生産をバックアップした。岡村さんら農家2戸、約600平方メートルで始まった栽培は、18年には6戸、計約1万2千平方メートルに広がった。

 緑色が濃く、力強くしっかりとした味の春採りアスパラガスに対し、夏採りは「色が薄めで、すっきりとした味」と岡村さん。サラダやカレーに入れるのが、お薦めだという。

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