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レーン夫人の寄稿、米母校に 札幌の団体が発見 逮捕で新事実も、20日報告会

 太平洋戦争が始まった1941年(昭和16年)に、北大生と北大の米国人英語講師夫妻が軍事機密を漏らしたとして逮捕された「レーン・宮沢事件」で、ポーリン・レーン夫人が釈放後に逮捕時の様子などを記した文章が残っていた。事件を調べている札幌の市民団体がポーリンさんの母校の資料から見つけた。

 北大生の宮沢弘幸さんが、親交のあった英語講師ハロルド・レーンさんとポーリンさんに根室の海軍飛行場などの情報を漏らしたとして、同年12月8日の日米開戦の朝、3人が軍機保護法違反容疑で逮捕された。宮沢さんは無罪を主張したが、3人は実刑判決を受けて服役した。

 事件を調べ続けている「宮沢・レーン事件を考える会」は今春、ポーリンさんの母校米バーモント州ミドルベリー大の季刊紙への寄稿文と、もう一つの母校マサチューセッツ州ラセルカレッジで行った講演要旨が、両校の資料としてインターネット上に公開されているのを見つけた。

 それによると、その朝、夫婦は北大構内の自宅から出勤したが、日米開戦を受け帰宅させられた。ポーリンさんは自宅で昼食中に特高警察に逮捕され、その時ハロルドさんは銀行に預金を下ろしに行っていて不在で、後で逮捕されたという。これまで夫婦は同時に逮捕されたと考えられており、考える会事務局長の奥井登代(とよ)さんは「初めて分かった事実。驚いた」と話す。獄中生活についての記述もあった。

 考える会は20日午後2時半から、札幌市中央区の札幌北光教会(大通西1)でこれらの資料の報告会を開く。奥井さんは「北海道でこうした悲劇が起きたことを忘れてほしくない」と話す。資料代500円。問い合わせは奥井さん(電)090・1527・9009へ。(内山岳志)

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