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白いトウキビ、タイでも生産 「北海道」冠する模倣品拡大

 海外の北海道フェアなどで人気の白いトウモロコシが、農業大国のタイで続々と生産され始めている。「ピュアホワイト北海道」などの名前で市場に出回り、価格は日本からの輸入品の半分以下。タイは3月に日本産トウモロコシの輸入を禁止したばかりで、貿易関係者からは「日本産が締め出され、模倣品が広がるなんて」と嘆きが漏れる。

 タイ東北部ナコンラチャシマ県の山あいに広がるトウモロコシ畑。雪印種苗(札幌)が開発した、甘みが強く、生でも食べられる白色の品種「ピュアホワイト」が栽培されていた。生産者のピムラダーさん(46)は「タイで主流の黄色のスイートコーンより割高だけれど、甘くてみずみずしいと人気よ」と誇らしげに話した。

 この農家は昨年、生産を始めた。南国のタイでは年中収穫でき、毎月の生産量は約8千本。「ピュアホワイト北海道ミルク」の名前でネット販売し、全国から注文があるという。今後はアイスなどの加工品開発や中国への輸出も検討中だ。

 タイで白いトウモロコシが知られるようになったのはここ数年で、北海道フェアや日本旅行ブームがきっかけとされる。タイのフェアで北海道産は1本約280バーツ(約970円)と高値にもかかわらず人気商品だったが、昨年ごろから市場にタイ産が流通し始めた。価格は1本30~70バーツ(100~240円)と割安で、「ピュアホワイトコーン北海道」「北海道ミルクコーン」など「北海道」を冠した商品名が多い。

 農家はどこから種を入手しているのか。雪印種苗によると「ピュアホワイトの種は海外には販売していない」が、タイの農家は「日本在住の知人に種を買ってもらい、郵送してもらっている」と明かす。タイ農業・協同組合省は「白いトウモロコシはタイで品種登録されていないが、生産や販売は違法でない」という。

 アジアでは日本の人気商品はまねをされやすく、数年前にはタイで夕張メロンの模倣品も出回った。

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