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国後島で竪穴住居跡100軒発見 大半は2300年前 学術交流訪問団

 【根室】国後島を24日から27日まで訪れていた北方四島歴史・文化学術交流訪問団(団長・右代啓視=うしろ・ひろし=北海道博物館研究部長)は27日午後、根室市内で記者会見し、同島中部オホーツク海側のヤンベツ砂丘遺跡で続縄文文化期などの約100軒の竪穴住居跡を発見したと発表した。右代団長は「これだけの大集落は道内でもない規模。開発されていないため、奇跡的に良好な状態で残っていた」と話した。

 訪問団は2006年から北方四島で調査を行っており、今回は6人が参加。調査2日目の25日、ヤンベツ砂丘遺跡で直径5~7メートル、深さ1~1・5メートルほどの竪穴住居跡とみられる約100のくぼみが密集しているのを発見。大部分が2300年ほど前の続縄文文化期、一部は8~9世紀のオホーツク文化期のものとみられる。訪問団は航空写真や地図などから遺跡の場所を予測し、3年ほど前から調査の計画を練っていた。

 右代団長は会見で住居跡について「続縄文文化期の前半、(道東から)北方四島に積極的に(移住の)広がりを見せた際に拠点的な役割を果たした可能性がある」と説明。北海道博物館の鈴木琢也学芸主査は「戦前の調査でノーマークだった場所。今回われわれが初めて行き、多くの遺跡を発見できた」と強調した。

 訪問団は26日、同島オホーツク海側南部のオタトミで17~18世紀のものとみられるアイヌ民族のチャシ(とりで)跡も五つ発見した。根室市歴史と自然の資料館の猪熊樹人(しげと)学芸員は「今回の発見は13年間にわたる調査の成果。四島側も日本の調査に注目している」と話した。(今井裕紀)

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