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新幹線開業3年 利用促進策練り直しを

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 北海道新幹線新青森―新函館北斗間が2016年に開業してから、きょうで3周年を迎えた。

 利用者は2年連続で減少し、18年度の平均乗車率は24%と、JR北海道が開業前に想定していた26%を下回った。

 ビジネス需要が少ないことは当初から予想されていたが、肝心の観光需要を十分取り込めているのか、検証が不可欠だ。

 ここで低迷に歯止めをかけなければ、新幹線の存在意義を問われかねない。JRのみならず、道や経済界が足並みをそろえて利用促進策を練り直す必要がある。

 18年度の1日当たりの平均乗車人数は約4700人で前年を6%下回った。初年度の約6200人と比べると24%の大幅減である。

 開業前年の在来線の利用者数との比較でも1・2倍程度の増加にとどまっている。

 利用が伸び悩んでいる最大の原因は、航空機との利便性の差だ。

 新函館北斗駅から函館中心部まで約18キロの距離があるのに対し、函館空港からは約7キロにすぎず、首都圏の人たちが函館に行くために新幹線を選ぶ利点は乏しい。

 東京―新函館北斗間の「はやぶさ」は今月16日から、最速3時間58分に所要時間が短縮され、初めて4時間を切った。

 さらなる速度向上の努力はもちろん大切だが、状況の改善には、空路と競合しない東北や北関東の人たちの利用をもっと促していく工夫が求められよう。

 特に青函圏の経済・文化交流が停滞気味なのは気がかりだ。

 新幹線開業前は函館駅と青森駅の間を特急が平均1時間55分で直接結んでいたが、現在は新函館北斗駅と新青森駅でそれぞれ在来線との乗り継ぎが必要となるため、2時間以上かかる場合が多い。

 料金は高くなったのに時間短縮効果が限定されていることが、青函交流が後退している原因だ。在来線との接続ダイヤの改善をJR北海道、東日本両社に望みたい。

 北関東や南東北からの利用を増やすため、「はやぶさ」の一部列車を宇都宮、福島などに停車させるのも一案ではないか。

 札幌までの全線開通には、あと12年もの時間がかかることを忘れてはならない。現在の条件で北海道新幹線の魅力を高めていかないことには、札幌延伸の成功もおぼつかないだろう。

 JRの営業努力だけに任せず、「長年の悲願」と国に訴えて新幹線を誘致した道や経済界も、もっと知恵を絞るべきだ。

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