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東京っ子、天売高巣立つ 全国募集第1号の宮地さん 働きながら通学「島の人温かかった」

 【天売】生徒減少で存続が危ぶまれ、道内の公立高では初めて2016年度に全国募集を始めた留萌管内羽幌町立天売高に、東京から入学した宮地司(みやちつかさ)さん(20)=3年=が1日、卒業する。最初に入学した千葉の高校になじめずに中退。北海道の離島で自分らしさを取り戻し、2年生の時は生徒会長も務めた。「島の人たちが温かくて、普通に話しかけてくれたのがうれしかった」。4月からは都内の夜間大学に進み、働きながら学び続ける。

 人口293人(1月末現在)、外周12キロの小さな島にある夜間定時制高校。現在8人が学ぶ。宮地さんが入学する前年の15年度、入学者はゼロとなり、危機感を募らせた町や地元住民が生徒の全国募集に踏み切った。

 宮地さんは昼間は天売小中学校の公務補として働き、夕方から高校に通った。親から仕送りは受けなかったという。面倒見が良く、児童や後輩たちから慕われた。1年生の友定賢太さん(16)=札幌出身=は「部活で先生に怒られた後は必ず司先輩が声をかけにきて、フォローしてくれた」と感謝する。

 「天売では人とのつながりの大切さを学んだ。肩肘張らずに自然に支え合っているんです」と話す宮地さん。東洋大2部の経営学部経営学科に合格し、日中は同大の事務職員として勤務することが決まっている。将来は「不遇な子供たちが自信を取り戻せるコミュニティースペースを開設してみたい」と目を輝かせる。

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