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<アイスホッケーの灯守れ 釧路>上 市民主体生涯スポーツへ

 2月上旬の平日夜10時すぎ、釧路市内のアイスホッケー場。防具を身につけた小林誠治さん(39)が、仲間約20人と試合形式の練習に臨んでいた。巧みな滑りとスティックさばきで果敢にゴールを攻める。

■初心者も歓迎

 小林さんは釧路在住の漁師。アイスホッケーを始めたのは5年ほど前だ。きっかけは社会人の「釧路ビアリーグ」を紹介する新聞記事だった。「初心者でも個人でも参加可能」と書かれていたのを読み、事務局へ電話すると、チームを紹介してくれる上、道具も貸し出すという。

 以来、リーグに参加し、練習もさまざまなチームに交ざって技を磨いた。社会人がリンクを使えるのは夜遅く。仕事柄、朝3時起きだが、多い時で週4回は氷に乗る。「子供の頃からやりたかった。念願かなって夢中なんです」と笑う。

■毎年リーグ戦

 釧路ビアリーグは2014年に誕生した。「試合後においしくビールを飲もう」を合言葉に試合を毎年春から夏に開催する。経験や年齢、性別を問わず、個人も参加できる。男女混合チームもある。

 試合時間は通常より15分短い45分間。体当たりでパックを奪う行為は禁止。試合はレベル別のグループに分けて行われる。平均年齢60歳のチームに所属する生駒助四郎さん(釧路市)は参加者最年長の72歳。「じじい同士、励まし合いながら楽しんでるよ。それができるのはルールが徹底されているから」と話す。

 「アイスホッケーを生涯スポーツにしたかった。大人が楽しめば子供も始め、競技が活気づく」。市内のスポーツウエア販売店社長で、釧路ビアリーグ創設者の中島仁実さん(44)は狙いを説明する。

 釧路出身の元実業団選手。引退後、指導技術を学ぶため渡ったカナダはビアリーグの本場だった。各地のリーグで若者から80代までがプレーする光景に感動し、故郷に戻って導入。参加者は1年目の9チーム185人から昨年は最多の20チーム308人に増えた。

 だが、昨年12月、氷都釧路に衝撃が走った。本拠地を置くトップチームの日本製紙クレインズが今季限りでの廃部を発表したのだ。

 アイスホッケーのまちの「象徴」が消える―。ムードが落ち込む中、中島さんは逆に使命感を燃やす。自身、栃木県日光市にあった実業団の古河電工時代に廃部を経験し、後継の市民クラブチーム日光アイスバックスでもプレーした。

 「釧路も一企業に頼らず、市民主体でアイスホッケーを盛り上げる形に変える時。そのためにもビアリーグを大きく育てたい」(釧路報道部の長堀笙乃が担当し、3回連載します)

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