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道都立ちすくむ 地下鉄止まり帰宅難民の列

 最大震度5弱を記録した札幌市内では、地下鉄やJR在来線が運転を見合わせ、駅や街中に「帰宅難民」があふれた。商業施設ではエレベーターが停止し、外国人観光客が一時閉じ込められるなど混乱した。

 帰宅の足を奪われた人々は、タクシー乗り場に殺到。空車を求めて国道に沿って歩く人も歩道に長い列をつくった。地下鉄大通駅のタクシー乗り場で約100メートルの列に並んだ、札幌市白石区の会社員野村七穂子さん(58)は「仕事が終わり地下鉄駅に向かっていた時に地震が起きた。自宅まで徒歩で約2時間半。今日中に帰れるのでしょうか」と不安げな表情を浮かべた。

 ススキノで同僚と飲んでいた札幌市東区の会社員柴田英俊さん(38)は約1時間半かけて徒歩で帰ることに。「居酒屋が地下だったので揺れは感じなかった。自宅に着くのは午前2時近くになる。寒い中、歩くのはつらい」と話した。

 ススキノの路上にいた、台湾から娘3人と観光で訪れた主婦陳麗琴さん(50)は「ホテルの部屋にいたら揺れがきて、慌てて廊下に出た。館内に『ホテルは安全なので安心してください』と放送があり、ほっとした。まさか旅行先で地震を経験するとは。言葉が分からず、不安だった」と困惑した様子だった。

 JR札幌駅の改札前は運行再開を待つ人々であふれた。旭川市の会社員後藤愛さん(23)は「友人宅に泊まりに来ていて、午後11時発の特急で帰る予定だったが、運休してしまった。高速バスもない時間帯なので、ホテルに泊まるしかない」と肩を落とした。

 観光で訪れた大阪府の大学生徳野乃子さん(21)は「市電に乗っていたところ地震が起きて一度止まった。地震速報が鳴り、怖かった。歩いて札幌駅に来た。宿に帰るためにJRを待っているが、早く動いてほしい」と不安そうに話した。札幌市中央区の複合商業施設「JRタワー」ではエレベーター2機が停止、最上階の38階展望室に50人が取り残された。エレベーターは地震発生から約1時間後に復旧、けが人はいなかった。展望室にいた韓国人観光客のオ・ヨンジュさん(26)は「本当に怖かった。なかなか地上に降りられず不安だった」と話した。

 札幌市は22日未明から中央区の「さっぽろ創世スクエア」を避難場所として開放し、帰宅困難者が集まった。豊平区の大学生高橋由也さん(19)は「タクシー待ちが2時間なので帰宅するのを諦めた。初めての避難所生活で、また地震が起きないか不安」と話した。

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