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北海道新幹線「4時間切り」で反転攻勢へ 乗車率低迷「乗客増のきっかけに」

 3月16日のダイヤ改正で北海道新幹線の東京―新函館北斗間が初めて「4時間切り」を実現するのを控え、JR北海道は、体験乗車会やモニターツアーの実施で道などの協力を得ながら新幹線のPRに励んでいる。3月で開業から3年となるが、乗車率は低迷し、営業赤字は年間約100億円に膨らんでいる。JRは、高速化を反転攻勢のきっかけにしたい考えだ。

 ダイヤ改正で、往復26本のうち上下3本が最短の3時間58分となる。従来は最速でも4時間2分かかっていた。4分の短縮が可能になったのは、青函トンネル(長さ約54キロ)内の貨物列車との共用区間を現在の時速140キロから160キロ走行に引き上げるため。鉄道建設・運輸施設整備支援機構が昨秋、速度向上試験を行っていた。

 4時間切りを機に新幹線の乗車機運を盛り上げようと、道と青森県などは「北海道高速化記念キャンペーン」を今月から3月26日まで展開中。体験乗車会や青森、道南をめぐるモニターツアーを企画しており、今月16日、23日、3月2日の乗車会には定員計300人に対し、1600人の応募があった。3月には北斗市などで記念フォーラムなどを開催する。

 イベントが大人気となる一方、日常的な利用は厳しい状況が続く。北海道新幹線は開業1年目の2016年8月には月平均の乗車率が48%を記録。夏場を中心に40%を超えていたが、17年1月には19%に落ち込んだ。繁忙期の夏場を除き、20%前後で推移している。

 新幹線の移動時間は4時間以上になると、利用者が飛行機を選ぶという「4時間の壁」があると言われており、JR幹部は「4時間切りを乗客増のきっかけにしたい」と話す。ただ、道内の旅行会社の担当者は「高速走行への第一歩としては大きいが、4分間の短縮のみでは旅行商品に組み込んだとしてもアピール力は弱い。効果は限定的では」としている。(徳永仁)

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