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生鮮スルメイカ、過去最低838トン 函館市場の今季取扱量

 今季の道南スルメイカ漁(昨年6月~今年1月末)の終了を受け、函館市が市水産物地方卸売市場の取扱量をまとめた。沿岸で漁獲される生鮮スルメイカは838トンで、前季からほぼ半減。日本海の広範囲で漁獲される冷凍スルメイカは前季比約2千トン減の6011トンで、いずれも漁期での統計を取り始めた2005年シーズン以降で最少となった。

 今季の生鮮スルメイカは、昨年6月の取扱量が31トンと、最盛期の10分の1以下でスタート。イカが海流に乗って北上し、函館海域で来遊が増える夏ごろと、産卵のために南下を始める秋ごろともに漁獲が低迷した。冷凍スルメイカも最盛期の3分の1以下となった。

 スルメイカは、10~12月に日本海から東シナ海北部で産卵する「秋季発生系群」と、12~翌年3月に東シナ海全域で産卵する「冬季発生系群」に分類される。水産庁が1月末に発表した18年度の資源評価によると、冬季発生系群の資源量は15万3千トンで、1979年以降で2番目の低水準。さらに2系群とも、資源回復が見込める親魚の尾数が下限値を示すビーリミットを下回っているという。

 同庁の担当者は「子を産める親魚が少なすぎる。今年も資源回復は期待できないだろう」と話している。(田中華蓮)

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