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惜別、感謝…市民の声 棒二森屋閉店

 函館駅前の老舗百貨店「棒二森屋」が31日、閉店した。「ボーニさん」の愛称で親しまれて82年、前身を含めると150年を函館のマチと共に歩んだ。市民の惜しむ声や感謝の声を集めた。


 函館出身で札幌市の看護師椎名雅子さん(48) 春休みに食品売り場でアルバイトをしたことは青春の思い出。港まつりのパレードはボーニさんの看板を目がけて踊った。本当に「ありがとう」と伝えたい

 函館市の主婦豊島英美さん(65) 中学と高校の制服はボーニさんで買った。子どものころは食堂で家族で訪れ、娘が生まれてからはサンリオのキャラクター商品を買うことが多かった

 渡島管内七飯町の主婦尾見しのぶさん(63) ボーニさんはあって当たり前だったが、産業道路沿いの大型店に行く機会が多くなった。最後に懐かしさもあって来て、母親との思い出と寂しさがこみ上げてきた

 函館市旭町の佐野佳津子さん(69) 昔は最上階にプールがあった。母に連れられて来た時のことを思い出した。華やかな時代を知っている分、寂しい

 渡島管内八雲町出身で、東京都の自営業光田由輝子さん(31) 母におんぶされたり、手をひかれたりしながら、通院ついでにボーニさんで買い物をしたのが忘れられない。閉店は寂しいけれど、こうして母ともう一度来ることができた。ボーニさんが私たちをつないでくれた

 函館の高校出身で上智大3年の栗原璃子さん(21) 書道部の作品展がボーニさんで行われた。第二のふるさと。私の青春はここにあります

 函館市の介護士津久井翼さん(29) 自分も両親にアネックス館のゲームセンターに連れてきてもらった。息子にも最後は思う存分遊んでもらって、少しでも思い出を残してもらいたい

 檜山管内今金町の高校1年生末広真唯さん(15) 檜山管内奥尻町の実家から(通学する高校のある今金町に)帰る途中には、いつもここに寄っていた。かわいい雑貨が売っている場所は地元にも函館駅周辺にも少ないので、ここが頼りだったのに残念

 函館市の大学4年生元村圭佑さん(22) オホーツク管内小清水町の実家から4年前に函館に来て最初に入ったのが棒二森屋だった。新しい建物になったら若者や市民のためにも、ホテルばかりではなく、商業施設をたくさん入れてほしい

 函館市海岸町の大岸均さん(66) 子どものころから、ボーニさんに行くのは遊園地に行くみたいな感覚だった。駅前にはやっぱりデパートがないと寂しい。閉店後は駅前に来る理由が無くなってしまいそう。跡地はマンションだけじゃなく、市民が自然に集まれるような場所にしてほしい

 函館市亀田町の船坂ユキエさん(72) 野菜の薄切りなどの鮮やかな実演販売が見られるのは、さすがボーニさん。百貨店だけど入りやすい気軽さもあった。150年の歴史が終わってしまうなんて涙が出そう

 札幌市の看護師神山侑子さん(27) 母親が棒二森屋の地階の食料品テナントで、5年前に亡くなった祖母が宝石売り場でそれぞれ働いていた。祖母が生きていたら絶対に悲しんだから、亡くなった後に閉店が決まって良かったのかも

 七飯町出身の主婦柴谷三津子さん(61) 18~25歳のときにボーニさんの食堂や紳士用品売り場で働いていた。毎日ドキドキしながら、食堂のレジ打ちをしていた。売り場時代の制服は、ブルーのジャンパースカート。給料が出るとボーニさんで洋服を買うのが楽しみだった

 函館市の主婦長谷川智賀子さん(48) 苫小牧出身の私に、デパートに入った瞬間の胸の高鳴りを教えてくれたのはボーニさん。函館の人の温かさが詰まった居心地の良い場所だった

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