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軟白ネギ販売、初の3億円超 八雲 組合30年目「汗と涙の結晶」

 【八雲】八雲特産で「ユーラップねぎ」のブランド名で知られる軟白ネギの販売額が昨年、3億円を初めて突破した。町内25戸の生産農家でつくる八雲町軟白ネギ生産組合(林正広組合長)の創立30周年の節目に大台を超えた。当初は生育が振るわず「軟弱ねぎ」とやゆされたが、今では八雲を代表する農作物の一つに成長した。

 ユーラップねぎの栽培は農閑期を補う作物として、コメ農家15戸が1989年、同組合を結成して始めた。冬場の長ネギは当時、関東からの露地物が主流で、市場価値を高めるため、12~3月が旬となるようハウス栽培に取り組んだ。

 初年度の販売額は数百万円どまりと苦労したが、遮光板を用いることで白い部分を増やす品種改良に取り組んだほか、各農家での選別に加え、共同で全品検査を行うなど組合員が手を携えることで、品質を高めていった。

 試行錯誤の末に完成したネギは独特の軟らかさと甘みが特長で、道内の各市場やスーパーで販売促進を強化。ネギがモチーフの5人組キャラクター「軟白戦隊ユーラッパー」を考案し、PRにも努めた結果、販売額は94年に1億円台、2006年に2億円台に達した。

 生産地区は町南部の落部や野田生が中心。新規就農者も増え、昨年の出荷量は490トン、販売額では過去最高の3億1670万円となった。冬場の安定供給により、市場での評価も高まり、1キロ当たりの平均単価は640円台と高級品となった。

 29日夜には町内で、30周年と3億円突破を記念する式典が開かれ、生産者や新函館農協、町の関係者など70人が出席。同組合の林組合長は「諸先輩の汗と涙の結晶による努力で現在に至る。後継者対策をはじめ農業を取り巻く環境は厳しいが、地域一丸となって立ち向かいたい」と志を新たにしていた。(古田佳之)

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