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残業と恋愛

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長時間労働は心や体に悪影響を及ぼすのはもちろん、何と恋愛にも支障を来しているという。婚活支援の「パートナーエージェント」(東京)の調査では、月平均40時間以上残業する人の7割超が、交際に影響を受けたと答えている▼そのうち「交際を諦めて仕事に集中した」という人は16%に上った。40時間超でこれほどである。160時間になったら、交際など到底無理ではないか▼厚労省は勤務医の残業時間の上限を巡り、特定の医療機関に勤める医師について、年間1900~2千時間とする案をまとめた。月平均160時間前後だ。労災認定基準の残業時間は複数の月で平均80時間。特例とはいえ、その2倍を容認しようとは▼対象は、救急や周産期医療などを担い、地域医療への影響が大きいと考えられる施設。確かにこうした病院は人手不足が慢性化しているが、これでは医師に2人分働けというのと変わらない。まずは医師確保の方策を、国として制度化するのが筋だろう▼地方の医師不足解消のため、地元で一定期間働くことを条件に大学医学部に入学しやすくしたり、奨学金を支給したりする「地域枠制度」は、全国的に欠員が目立つ。文科省は、充足率が低い大学の地域枠定員の削減も検討する▼けれど、デートの時間すらない地方勤務を、進んで希望する若者がどれほどいよう。厚労省、文科省の職員に、想像力はあるのか。2019・1・12

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