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ホクレン貨物船、積載力2割増 生乳需要受け2隻とも更新へ

 ホクレンは4月から、釧路―日立(茨城県)間を20時間で結び、生乳などを輸送する大型高速貨物船「ほくれん丸」全2隻を更新し、積載能力を約2割増強する。更新は13年ぶりで、計画より7年前倒しする。首都圏での需要増に対応するとともに、災害でJRが不通になる事態に備える。また、トラック業界の人手不足を受け、道東から陸路で苫小牧港に運んでいた船便輸送の一部も、ほくれん丸に切り替える計画だ。

 ほくれん丸はシャシー(トレーラーの荷台部分)を積み込むフェリー型の貨物船。新鮮さが求められる生乳を早く首都圏に運ぶことを目的に、海運会社からのチャーターで1993年に運航を始めた。97年から2隻体制となり、毎日午後6時に釧路港と日立港をそれぞれ出港している。

 新船は2隻とも全長173メートル、全幅27メートルで、生乳運搬用のシャシーだけなら最大213台(生乳換算で計3600トン)を運ぶことが可能。2006年導入の現行船に比べ積載能力は40台分(同700トン)増える。

 ほくれん丸の生乳の年間輸送量は、現行船となった06年度からは17万トン前後で推移。12年度は需要に応じて関西方面に出荷する比率を高めたため15万トンを割ったが、本州での生産量の減少が続き、17年度は再び17万トンを超えた。ここ数年はジャガイモやタマネギなど生乳以外の輸送量が増え、生乳の需要期と農産物の収穫期が重なる9、10月は満載状態になっていた。

 さらに慢性的な人手不足でトラック輸送を極力減らすことや、地震や台風などの災害によるJR不通の際の対策も必要になったことから、26年の予定だった船体の更新を前倒しし、積載能力も高めることにした。

 更新は4月と5月の予定。燃費も10%ほど改善される。ホクレンは積載能力の増強で「物流の一層の安定化につながり、生産者だけでなく消費者の期待にも応えられる」(物流部)と話す。(高橋俊樹)

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