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PMF 今夏で30回 財政難克服しスポンサー倍増

 1990年に札幌で始まった国際教育音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」は今夏、節目の第30回を迎える。一時は大手スポンサーの撤退で規模を縮小し、昨年は補助金約8千万円の返還を迫られた。だが、この4年でスポンサーは倍増し、昨年は北海道遺産に選ばれた。運営する組織委員会は「市民の記憶に残るPMFに育てることが課題」と話している。

 PMFは世界的音楽家レナード・バーンスタイン氏(1918~90年)が創設。米国のタングルウッドなどと並ぶ「世界三大教育音楽祭」の一つとして知られる。昨年は7、8月に計40公演を行い、約3万8千人を集めた。

 財政危機は、90年から億単位の協賛金を提供してきた野村証券などが、2014年を最後に支援を終了したことに端を発する。15年にはアカデミー生を3割減らし、教授陣の滞在日数を圧縮。オーディションを直接の面接からインターネット経由に変えるなど、経費を削減した。

 国の補助金は協賛金の減収を補うため、15年度に申請を始めた。だが、15、16年度に受けた約1億4千万円のうち、事業の実施年度前に結んだ海外の指揮者との契約などが補助の対象外とされ、6割近くを国に返還。1億8500万円あった「安定積立金」を4割以上取り崩す事態となった。

 一方、昨年の第29回はバーンスタイン生誕100年と重なり、バイオリニスト五嶋みどりさんら著名な音楽家の参加で来場者数が前回より約3千人増えた。スポンサーも営業努力により14年の37社から83社に倍増。協賛金と民間助成金を合わせた額は、14年の約2億5千万円から1億円減ったものの、ここ3年間は約1億5千万円を維持する。

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