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「終活年賀状」道南でも広がり 「今年限り」高齢者が通知 負担減や関係整理

 高齢者が年賀状のやりとりをやめることを相手に伝える「終活年賀状」の動きが、道南でも広まりつつある。自らの人生の最期について考える「終活」が浸透する中、年末に年賀状を書く負担の軽減や人間関係の整理が主な理由だ。メールの普及などで年賀状の発行枚数が年々減少する中、年賀状離れは若者のみならず、高齢者にも及んでいる。

 七飯町在住の石川幸子さん(90)は昨年末、約50枚用意した年賀状に「来年から年賀状を辞退させていただきます」と記し、知り合いに送った。手書きの負担が大きかったことに加え、その年の初頭に同じ趣旨の年賀状を3枚ほど受け取ったことが決め手となった。

 日ごろは町の老人大学で学び、町内会の催しにも参加する。石川さんは「年賀状をやめたことで、自宅から半径数百メートルの身近な付き合いをより大事にするようになった」と変化を話す。

 年賀状の印刷を請け負うコープさっぽろ末広西店(函館市末広町)は今年、高齢者から終活年賀状に関する問い合わせが相次ぐ。定型文以外の印刷には追加料金がかかるため、断念する来店者もいたという。同店は「年賀状をやめる内容の定型文を用意してほしいという声もあった」と話す。

 終活相談を受ける終活マイライフ(札幌)の樫木泰子代表理事は「最後の年賀状を出す際の文面などの相談は増えている。年末に慌ただしく書くよりは、穏やかに過ごしたいという意向もある」と分析する。

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