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社会の分断反映した米中間選挙 健全な議論奪う感情論 ワシントン駐在・平畑功一

 トランプ米大統領に対する初の国民審判となった中間選挙は、上院を共和党が、下院を民主党が制し「白黒つかない結果」に終わった。社会の分断を反映し、トランプ氏への評価も二極化した結果と言える。ただ、取材を通して実感したのは、理性よりも感情が先に立つ政治が、健全な議論を社会から奪っていく現実だ。自由と民主主義を体現してきた米国が、危険な方向へと進んでいるのは否定しがたい。

 「おやっ?」と思ったのは、南部バージニア州で熱烈なトランプ氏の支持者から話を聞いた時だった。パトリシア・ブリスさん(76)。白髪で、背筋がぴんと伸びた品のある白人女性だった。彼女がこんな言葉を口にした。

 「とにかく民主党に過半数を取らせないための選挙なの。民主党(下院トップ)のナンシー・ペロシ(院内総務)みたいな人間に力を与えたら、米国はダメになってしまう」

 内容がトランプ氏の物言いとうり二つなのだ。

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