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コクゾウムシ500匹練り込んだ縄文土器 福島町で発見

 【福島】渡島管内福島町の館崎遺跡から出土した縄文時代後期の土器に、穀物などの害虫・コクゾウムシ(体長約4ミリ)が推定約500匹練り込まれていたと熊本大の小畑弘己教授(植物考古学)が英国の考古学雑誌の電子版に発表した。この虫が交じった土器はこれまでも見つかっているが、今回は数が多いため、小畑教授は縄文人が食物にしていたクリの豊作祈願などのために意図的に混ぜたとみている。

 発表は11月13日付。コクゾウムシはアジア原産でコメの害虫として知られ、稲作技術と共に日本に流入したとみられてきた。しかし、小畑教授は鹿児島県種子島の縄文土器にコクゾウムシが混入しているのを発見。縄文人が貯蔵していたドングリやクリを餌にしていたとみて、各地の虫が混入した土器の分布などを調べて、当時の食文化を研究している。

 対象となる深鉢形土器は高さ約40センチ、直径約25センチ。2016年2月からコンピューター断層撮影装置(CT)で調査を始め、虫が練り込まれた痕跡である体の跡や空洞を417匹分発見した。欠落部を含めると、全体で約500匹混ざっていたと推定する。

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