PR
PR

扁平上皮がん転移の仕組み解明 北大大学院のグループ

 北大大学院医学研究院のグループが、皮膚や頭頸(けい)部のがんに多い「扁平(へんぺい)上皮がん」が転移する仕組みを解明した。皮膚や粘膜の正常な扁平上皮細胞の中に多く存在する「TRIM(トリム)29」と呼ばれるタンパク質が関与し、これが減少していると転移が進んでいることを突き止めた。研究成果が今後、がんの診断や治療法の開発につながることが期待されている。

 柳輝希特任助教(皮膚科学)と畠山鎮次(しげつぐ)教授(医化学)らでつくる研究グループ。皮膚がんや舌がんの組織を調べてみると、正常な細胞よりもTRIM29の量が減っていた。減れば減るほど、がんの転移が進んでいたことが分かった。

 また、培養した細胞の実験で、TRIM29が、扁平上皮細胞の形を維持する働きのある別のタンパク質「ケラチン」と結合することを発見。ケラチンは細胞内全体に分布して形を保っているが、実験でTRIM29を減らすと、ケラチンは細胞の中央に集まり、細胞の形が変わり動きやすくなることを突き止めた。がんの組織でも同様の分布が見られ、転移を促すと結論づけた。

残り:386文字/全文:848文字
全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る