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斜里にクマ観察車両 知床財団が実験検討 観光と安全両立へ

 知床財団は19日、サケ・マス類の遡上(そじょう)や捕食するヒグマを観察するための自然観察車両を知床国立公園内で運行する社会実験を検討していると明らかにした。知床観光の新たな目玉として集客を図るとともに、ヒグマへの不用意な接近や観光客の集中に伴う交通渋滞などを防止し、人とヒグマの摩擦を避ける狙いだ。

 釧路市内で同日始まった知床世界自然遺産地域科学委員会エゾシカ・ヒグマワーキンググループ(WG)の本度第2回会合で素案を報告した。会合には環境省や地元自治体の関係者、学識者ら35人が出席した。

 観察車両はオホーツク管内斜里町内を流れる岩尾別川沿いの町道での運行を検討。観光客は自家用車から観察車両に乗り換え、車内からサケ・マスを捕食する野生のヒグマを観察できる。車両にはヒグマから車内が見えないよう目隠しネットを設置することで、ヒグマの人慣れを防ぐ。

 国立公園内の川沿いでは、遡上するサケをくわえるヒグマを目当てにカメラマンや観光客が集まり、渋滞で動けない車両にヒグマが近寄るなど危険な状況が相次ぐ。一般車両の通行を制限することで安全を確保するほか、車内ではヒグマに不用意に近づかないなど観光客に対する啓発も行う。

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