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カルテ・医師証言なく和解 愛知C型肝炎訴訟患者側「画期的」

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 C型肝炎になったのは血液製剤フィブリノゲンを投与されたのが原因として、愛知県の女性の遺族が国に損害賠償を求めた訴訟は14日、名古屋地裁(末吉幹和裁判長)で給付金4千万円の支払いで和解した。薬害C型肝炎救済法での給付対象は、カルテや医師の証言で投与を立証できた患者ら。女性のカルテはなく、医療関係者の証言もなかった。

 原告代理人の北村明美弁護士は「画期的だ。夫が投与を証言したほか、当時の医療現場でフィブリノゲンが止血剤として使われるのが一般的だったことも認定の要因になったのではないか」と評価している。

 カルテのない患者ら約750人が東京や札幌など7地裁で集団提訴しているが、国側は訴訟で担当医らの証言を求めており、和解は約30件にとどまっているという。

 女性の担当医3人のうち2人は既に死亡、1人からも証言は得られなかった。訴訟では、女性の夫(81)が「フィブリノゲンの小さい瓶を覚えている」と述べた。

 道内では、カルテがないなどの理由で国の救済を受けられなかった患者らが11年11月、札幌地裁に集団訴訟を起こしている。今年5月までに、帯広市の女性ら3人について和解が成立した。この帯広市の女性は、カルテはなかったものの、医療機関の看護師らが血液製剤の投与を証言した。一方、同じ集団訴訟では今年4月に医師の具体的な証言などがなく、投与の事実が認められないとして3人の訴えが退けられている。

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