PR
PR

がん光免疫療法解明 薬剤の性質変化、細胞破壊 北大など

 北大と米国立衛生研究所(NIH)などの研究チームは6日、近赤外線という光を当ててがん細胞だけを破壊する「がん光免疫療法」の化学的な仕組みを解明したと発表した。

 光免疫療法は、がん細胞の表面のタンパク質にくっつく性質を持つ「抗体」と、近赤外線に反応する化学物質を結合させた薬剤を使用。患者に注射し患部に光を当てると、がん細胞とくっついた薬剤が化学反応を起こし、がん細胞の細胞膜を傷つけて破裂する。ただ、これまでは光によってなぜ化学反応が起き、細胞膜が傷つくのかなど、詳しい仕組みは不明だった。

 北大などの研究チームは、分子の構造が分かる特殊な顕微鏡などを用いて、薬剤に対するがん細胞の反応を観察。光が当たると化学物質は水に溶ける性質から水に溶けない性質に変わり、さらに、がん細胞とくっついている抗体の形も変形することが分かった。

 研究チームの一員で、5年前、この薬剤ががん細胞を死滅させることを実験で発見した北大大学院薬学研究院の小川美香子教授は同日、北大で行われた記者会見で「光が、がん細胞を殺すスイッチであることが証明できた」と話した。

残り:184文字/全文:654文字
全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る